今回はリー・ワネル監督の『透明人間』
「透明人間」は昔から大衆に溶け込んでいるテーマで、誰しも昔は透明人間になったら何がしたい
と話したことがあるんじゃないでしょうか?
しかし今作は、そんな透明人間を存分に生かしたテーマというよりはむしろ
主人公を敢えて「彼氏から束縛を受けている女性」として据えて、透明人間は飽くまでホラーを引き立たせる敵役として登場させています
単なる透明人間大喜利ではなく、しっかりと序盤からオチまでストーリー展開がしっかりしている点は、この映画をホラーかつサスペンスたらしめている部分かなぁと思いました
ジャンプスケアも多少ありつつ、静寂すらも「音」でビビらせてくるので、最高の緊迫感を感じることができますよ!
あらすじ
富豪の天才科学者エイドリアンに束縛される生活を送るセシリアは、ある夜、計画的に脱出を図る。悲しみに暮れるエイドリアンは手首を切って自殺し、莫大な財産の一部を彼女に残す。しかし、セシリアは彼の死を疑っていた。やがて彼女の周囲で不可解な出来事が次々と起こり、命まで脅かされるように。見えない何かに襲われていることを証明しようとするセシリアだったが……。
引用元:映画.com
映画情報のおさらい
引用元:映画.com
監督:リー・ワネル(1977年生まれ/出身:オーストラリア)
公開日:2020年7月10日
上映時間:124分
メインキャスト:エリザベス・モス、オルディス・ホッジ、オリヴァー・ジャクソン=コーエン
受賞歴:-
ホラーからアクションに ※ネタバレごめん
大富豪で天才のエイドリアン(オリヴァー・ジャクソン=コーエン)の激しい束縛に耐えかねた主人公のセシリア(エリザベス・モス)は、ある夜に家から脱走するというシーンから始まります
後にどれだけ彼氏にひどいことをされたかを語るシーンがでてくるのですが、その光景を目の当たりにさせられていないので、逃走劇についてはそこまで感情移入できず。。
この映画で個人的に好きなのは特に序盤~中盤
透明人間が、しっかり透明人間しているところに恐怖と緊迫感を感じました
・外は寒い時期で、セシリアが家から出て追われていないかを確認するシーンで、セシリアの真後ろで「ハァ~」と白い冷たい息が映っている(本人は気付いていない)
・夜中に透明人間にかけていた毛布をサラッと取られフと目が覚める。落ちた毛布を拾うと「グッ!」と引っかかる感覚。下にめをやると、足形がついており、ザザッ!っと近づいてくる
見えない何かに怯える描写が結構しっかりホラーで、僕の大好きなパラノーマルアクティビティを彷彿とさせるようなシーンで、個人的に大好きでした 笑
中盤~後半にかけては、透明人間は高度な光学迷彩スーツに身をまとった人間であることが分かり、ガッツリ物理攻撃の応酬でした
見えないものに怯える構図から、透明人間との戦い&これは一体誰なのか?と、オチに向かって話が綺麗に展開してくようでした
大オチは敢えて触れませんが、観客に余白を残してくれるような形で、考察しがいがありました♪
ん~、後半ラスト、いきなり結末を迎えたので、もっとじっとりやってもよかったんじゃないかなぁ
引用元:映画.com
気付いたこと・知ったことまとめ(箇条書き)
・監督のリー・ワネルはSAWを手掛けた監督ということで、実は映画の途中で一瞬ジグソーがでてくるシーンがあり、遊び心があるなぁと(中盤~後半:セシリアが車に乗り込むシーンあたり)
・かつて「ダーク・ユニバース」構想といった吸血鬼ドラキュラやミイラ男といったキャラクターを現代にリブートさせる企画があったらしく(初っ端の作品がこけて、頓挫したらしい)、今作はその流れで1933年に映画化されたもののリブート版だったとのこと。
→昔は薬物効果によって透明になっていたのが、今作は光学機能によって透明になったと。技術の発展を感じますね。
以上です!
引用元:映画.com
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