【レインマン】名作という色眼鏡を外して鑑賞した結果、、

今回は1989年に公開された映画『レインマン』

じつはこの映画は、かつて私自身が子どもだったころに映画好きの兄がVHSを机の引き出しにしまっていたんです

ここ直近で素敵なロードムービーサイドウェイ:アレクサンダー・ペイン監督)に出会い、このジャンルで引き続き過去作が観たいなぁと思い、自分自身の過去も振り返り「あっ!」と当時を思い出し、辿り着いた次第です

へぇ~トム・クルーズが主演だったんだ!ダスティン・ホフマン、名前は聞いたことあるなぁ~

超名作!と謳われている映画だからこそ、そこに引っ張られないように、あくまで自分の感性を大切にしながら感想をつらつらと。

※これ以降はネタバレ有

あらすじ

高級外車ディーラーのチャーリーは、絶縁状態にあった父の訃報を聞き、遺産目当てに帰省する。ところが、遺産の300万ドルは全て匿名の人物に相続されることとなっていた。その人物が、今まで存在すら知らなかった自閉症の兄レイモンドであると知った彼は、兄を病院から連れ出してロスへと向かうが……。

引用元:映画.com

作品紹介

引用元:映画.com

・監督:バリー・レヴィンソン
・公開日:1989年2月25日(約30年以上前)
・上映時間:134分

キャスト:ダスティン・ホフマン、トム・クルーズ、ヴァレリア・ゴリデ、ジェリー・モルデン

率直な感想

途中まで普通、後半に連れて良作と思えるような作品でした

設定はとても分かりやすい

敏腕で強気な自動車ディーラー(トム・クルーズ)が勘当されていた父親の訃報を聞く
ふ~ん、まぁ遺産があるならもらっとくでと。しかし話を進めていくと、なんとその貰い手は聞いたこともない自閉症の兄!? おいおい勘弁してくれよ、絶対俺だろ!とゆか、そいつ誰や!? 探したろ

そんな感じで二人のストーリーが展開されていくんだろうなぁと思ったら、まさにそんな映画でした

・自閉症の兄演じる、ダスティン・ホフマン名演技
・性格尖ったディーラーの弟、トム・クルーズ気持ちの移り変わり
・二人が心を通わしていくストーリー展開

この辺りがいわゆるこの映画を名作たらしてめている部分だと思うし、鑑賞した方々の感想をみていてもそんな雰囲気
なのでこの名作の真髄についての解説・感想は、先人にお任せをさせていただいて、、笑

個人的に自分がいいなぁと思って観れたのは、表現が難しいですが「画」がとにかく見ていられるというか、額縁にして部屋に飾りたいと思えるようなシーンが数多くあったことでした

弟が自閉症の兄を施設から連れ出し、一緒に車でシンシナティに向かい、鉄橋を渡るシーン

特に会話もなく、風景と車の3人が映し出されているんですが、映画として凄く良い間だなぁと。
基本的にロードムービーなので、車が走っていくシーンは多いんですが、なんだか昔自分が子どもの頃に金曜ロードショーで観ていた作品は、こんな雰囲気を伝えるようなシーンが多かったように感じて、ふと懐かしくもなり、ごちゃごちゃしていないシンプルさに、とても惹かれました

エンドクレジットにて

そうやって、映像としての魅力に心打たれていた訳なんですが、私自信が一番鳥肌が立ったのが、エンドクレジットでした

兄と弟は心を通わせ「メインマン(親友)」となり、電車にのって病院に向かう兄を見送って終わるラスト

まぁまぁ名作だったなぁと思った後にエンドクレジットが流れるんですが、そこで映し出されるのは、劇中で兄が撮影していたであろう「写真」の数々

被写体を捉えておらず、ぶれている風景や人の足元など、写真としては不正解ですが、
これを劇中で首を傾げながら兄が撮影している写真であったというオチであれば、これは大正解だと思いました

個人的にこの映画の「画」に感動をしていただけに、登場人物の目線から放たれる「画」をまさに大ラスでもってこられたのは、自分自身がこの映画と通じ合った感覚をおぼえて、泣きそうになりました

映画の楽しみ方って本当に千差万別で、人それぞれ感じ方が違って良いと思いますが、ここのシーンを語っている方が少なかったので、そこは少し驚きました

これが本質を捉えた感想になっているかは分からないですが、少なくとも結局自分も例にたがわず、こうやって「レインマン」のファンになってしまったということです 笑

まとめ

過去に名作と呼ばれ、数々の賞を総なめにしている映画には、やはり名作と呼ばれる所以があるのだと思い知らされた映画でした

「名作らしいけど、俺には全然響かなかった」

「あれば評論家達が通ぶって名作と呼んでいるだけで、万人受けはしていない」

こうやった見方をしてしまうことってある気がしますし、すみません。
現に私もこの節は未だに残っており、それがネックで観れていない名作も数多くあります。。笑

しかし、その映画の表層を舐めて終わらせるのではなく、しっかり咀嚼して
自分なりの解釈を織り交ぜながら鑑賞すると、こんなに映画ってまだまだ味があるんだなぁなんて、思いました。

これだから映画は辞められない、そう言わせてほしいです。

それでは今回はこの辺で以上です。

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