今回はキャスリン・ビグロー監督の『ハート・ロッカー』
イラク戦争の時代の爆弾処理班の仕事や現地での状況をとてもリアルに描き切っている今作なんですが
私個人的にだいぶ好きな部類です。とにかく、ハードでクールです。
戦争のヒリヒリを見事に観客にも伝えられていて、いつ命が亡くなってもおかしくない。いつ手元の爆弾が爆発するか分からない恐怖は計り知れないものがあって、だからこそ引き付けられる魅力がありました。
監督自身が戦争の状況を伝えたいという想いもあったようで、だからこそなのか、変な人間関係であったり、大筋からそれるようなシーンも一切なく、とにかく題材に向き合う映画だったことに感激をしました。
あらすじ
04年夏、これまでに870以上の爆発物を解体処理しているジェームズ2等軍曹がEODの新リーダーとして赴任してくる。部下となったサンボーンとエルドリッジはあと39日でEODの任務から外れる予定だったが、恐れ知らずのジェームズにより、これまで以上の危険にさらされることになる。
引用元・映画.com
映画情報のおさらい
引用元・映画.com
監督:キャスリン・ビグロー(1951年生まれ/出身:アメリカ カリフォルニア)
公開日:2010年3月6日
上映時間:131分
メインキャスト:ジェレミー・レナ―、アンソニー・マッキー、ブライアン・ジェラティ
受賞歴:
第82回アカデミー賞(作品・音響・編集・脚本・音響編集・監督)
ドキュメンタリーチックな良さ
今まで約800個以上の爆弾を処理してきた、狂ったエリート、ジェームズ軍曹(ジェレミー・レナ―)の、イラク バクダッド駐在の際の仕事っぷりを描いている
実際に現地の爆弾処理班にインタビューした内容を基に映画を製作しているとのことなので、結構実態に近い形での表現だったと思うんですが、それにしても恐すぎる
非常に当たり前のことを言うかもしれませんが、今自分が日本で平和に生きていて、他の国ではこんなにも生死をかけた仕事に汗を流している人がいるんだと実感させられて、得も言われぬ緊張感にかられました
特に中盤、手でカメラを持って撮影をしているようなブレた感じで映し出されるイラクの状況に震えました。ああいった撮影技法はなんというのでしょうか?一人称視点といいますか、イラクの人たちがこちらをジッと見つめる鋭い視線や、その土地独特の砂埃で視界が悪くなる感じだったり
内容もさることながら、撮影方法すら臨場感を生ませるようにしていて、没入感がありました。
一番のオススメシーンは、狙撃のシーンです。
じっと、じっと。命の駆け引きが行われる無音の時間が、ううぅぅ。鳥肌モノですね。
引用元・映画.com
思ったことまとめ(箇条書き)
・戦争映画を知るには、時代背景を知ることが大事だな(今作ですとイラク戦争について)
・女性監督初のアカデミー賞受賞凄い!他の女性監督についても詳しくなりたい
・その時代ごとに残すべき事柄を、映画という表現で残してくれることは非常にありがたい
・映画の撮影技法についてもっと詳しくなりたいな
以上です!
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