今回はデビット・フィンチャー監督がセブンに続いて手掛けた長編第3作『ゲーム』
フィンチャー監督は比較的好きな監督だったのですが、こちらの作品はスルーしていたので鑑賞しました
1997年製作ということで相当古い作品ですが、結論、最初から最後までハラハラで楽しめました♪
ラストは思いのほかアッサリでしたが、ストーリー展開はしっかりハマれたので、感想つらつらと。
あらすじ
投資家として成功したものの、離婚後、孤独な毎日を送っていたニコラスは48歳の誕生日に弟コンラッドに再会し、CRSという会社のゲームの招待状を受け取る。ニコラスは好奇心からそれに参加するが、その時から奇妙で不可解な事件が続発。命まで危機にさらし、そのあげく財産や邸宅まで奪われることに……。
引用元:映画.com
作品紹介
引用元:映画.com
・監督:デビット・フィンチャー
・公開日:1998年2月7日
・上映時間:128分
・メインキャスト:マイケル・ダグラス、ショーン・ペン、デボラ・カーラ・アンガー、ジェームズ・レブホーン
どんでん返しの連続展開について
主人公は投資銀行を経営する大富豪のニコラス
48歳の誕生日に疎遠だった弟から、プレゼントでCRSという会社が提供するゲームの参加権をもらう
面倒に想いながらもCRS社に赴き、簡単な試験(心理テスト?)をうけさせられる
その後仕事中にCRS社から連絡があり「お申し込みの件ですが、残念ですが不合格です」と一方的な通知がくる
プライドを傷つけられたまま家路につくと、玄関先にピエロの人形を発見
不思議な状況だが、とりあえず家に入れてテレビを眺めていると、テレビのニュースキャスターがニコラスに直接話しかけてくる。そこから不可解なゲームが展開されていく、、
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終始フィンチャー監督の作品らしく、暗いシーンがずっと続くのですが思ったより不気味さは薄く、とにかくストーリー展開ドストレート勝負の映画でしたね
レストランで粗相をされたウエイトレスは、実はお金を渡してそのように仕向けられていたり
ゲームを提供してくれていたはずの弟も、実は主催者側に追われる身になっていたり
誰が敵で、誰が味方か分からないストーリー展開は純粋にハラハラして楽しかったです
どんでん返しがメインのようで、、
どんでん返しが繰り返され、結果全てが回収される形でラストを迎える本作ですが、自分でいろんな人の感想をみてみましたが、意外と賛否両論のようでした(自分は結構楽しめた)
ストーリー展開も勿論楽しめましたが、特にいいなぁと思えたのはやはり主人公ニコラスの心情の変化でしょうか
大ラス、すべてがゲームだったことを明かされた後は、元の冷たい大富豪ではなく、人を想える人間になれていたというオチ
個人的にはその後も一波乱あって、視聴者に余白を残すような終わらせ方をしてもよかったんじゃないかなぁなんて、少し期待をしてしまいました
例えばですが、ニコラスが弟とハグをしているシーン後、それを支持しているような証拠がチラッとみえるとか、、笑
やりすぎですかね?でも私はそのくらいこの映画にもっとストーリー展開を期待してしまっていた部分がありました
気になるラスト
実は一つ自分自身で結論づいていない点がありまして、
ニコラスの父親はかつて投身自殺をしているようなシーンがあります
本作のラストでも『ゲーム』に追い込まれたニコラスは、自ら身を投げて弟を殺してしまった不甲斐なさを悔いて死を選ぶシーンがあります
結果的にそれすらも『ゲーム』で、良かったぁでハッピーエンドな雰囲気なのですが、いや、気になる
そこでふとよぎるのは「父親も同じく過去にゲームに付き合わされ、身を投じたのか?」ここです。
でも父親は結果的に死んでしまっている、父親とCRSの関係はあったのだろうか?
この辺があまり描かれずに終わってしまったので、ニコラスが人想いの素敵な人間になれましたでは済まされないような気がしてならないんですね
なんだか諸々もったいないなぁと思ってしまう部分もありながら、とはいえ評価は高い作品でした
今回もご愛読いただき、ありがとうございました!
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